腎臓のはたらきや腎臓病についての説明・症状・治療法についてご紹介しています。
また、食生活の乱れが原因とされる青森県民の腎臓病の多さについてや、腎臓病治療の最新技術についてのご紹介もしています。
腎臓のはたらき
腎臓は、尿をつくる臓器で腰の少し上に2つ(背骨をはさんで左右に1つずつ)あり、血液をろ過して老廃物や有害物質を尿として体外へ排出します。
また、体内の水分や塩分の調整、血圧を調整するホルモンや血液を作るホルモンを分泌したりするなど、体にとってなくてはならない重要な働きがたくさんあります。
例えば、普段より少し多めの食事をとったり、お酒を飲んでも翌日体重があまりかわったりしないのは、腎臓が働き、体に不要なものを尿として排泄しているからです。
腎臓病とは
腎臓病は、腎臓の糸球体や尿細管が冒されることで、腎臓の働きが悪くなる病気です。腎臓病にはさまざまな種類があり、それぞれの原因や症状も異なります。
腎臓の機能は一度失われると、回復することがない場合が多く慢性腎不全といわれる病態になります(急性腎不全の場合は機能が回復することもあります)。しかし、近年では医療技術が進歩し、早期に治療を開始すれば、腎臓の機能の低下を防いだり、遅らせたりすることが可能になりました。
また、末期腎不全まで進行し、腎機能の回復が見込めない状態になっても、透析療法や腎移植といった腎代替療法の中でもさらに治療法の選択肢が増えているため、患者自身のQOL(生活の質)に合った治療を受けることができます。
青森県で腎臓病が多い!?
日本国内でみても腎臓病患者は増えてきており、慢性透析患者数は30万人を超えているといわれています。
青森県内での腎不全による死亡率は33.9%(※1)に及び、全国でも男性1位、女性8位(※2)となっています。
特に生活習慣病(糖尿病、高血圧など)からくる「慢性腎臓病(CKD)」が多くを占めています。
青森県民は塩分摂取量が多く、カップめんや炭酸飲料の消費量が全国1位であることから、食生活の乱れが原因と考える説もあります。
※1…平成24年度 青森県人工動態統計の概況(青森県)
※2…平成22年度 都道府県別年齢調整死亡率(厚生労働省)
腎臓病の症状と検査方法
腎臓病の病状が悪化してくると、むくみや息苦しさ、だるさを感じるようになります。
この症状だけでは、他の病気との切り分けが難しいのが現状です。
健康診断などで行う、尿検査や血液検査で腎臓病かどうか検査できます。
定期的な健康診断を行うことで、早期に見つかる可能性があります。
腎臓病の治療法
軽度の場合
運動や食事バランスの見直しによる生活習慣の改善で緩和、薬の投与で様子を見ることもあります。
慢性腎不全
腎臓が正常に機能しなくなってくると「透析」によって人工的に腎臓の機能の代わりをする治療を行うか、腎移植手術となります。
最新の機械で身体に負担が少なく手術できる方法も出てきました。
当該治療を行っていない施設でも、北斗医理科より機器を貸し出すことによって受けられる可能性がございます。詳しくは主治医の先生へご相談ください。
その他最新技術
腎臓結石(腎結石)は手術による治療が主流でしたが、最近ではサイズによって超音波によって開腹せずに破砕が可能となりました。
当該治療を行っていない施設でも、北斗医理科より機器を貸し出すことによって受けられる可能性がございます。
詳しくは主治医の先生へご相談ください。
青森県内で腎臓病の治療を受けられる施設
上記の腎臓病治療を受けることができる施設をご案内します。
また、当該治療を行っていない施設でも、北斗医理科より機器を貸し出すことによって受けられる可能性がございます。詳しくは主治医の先生へご相談ください。