急性血液浄化治療法のご紹介、また急性血液浄化療法が行われる病状についてのご紹介をしています。
急性血液浄化とは
急性血液浄化療法とは、血液中に存在する病因物質を除去、もしくは不足している物質を補うことで、血液の成分を調整する治療のことを言います。
一時的に腎機能障害が著しく悪化した場合、それによって本来排泄されるべき物質が体内に蓄積し尿毒症という身体全体の合併症を引き起こします。
血液浄化療法を用いて尿毒症を起こす物質を除去し、全身状態を維持しながら腎臓病の治療を行うのが、急性浄化療法です。
急性血液浄化療法が行われる病状
腎臓が正常に働かない場合に使われる療法ですが、それ以外の治療にも使われています。
腎臓病
急性腎不全患者の尿毒症および水分、電解質・酸塩基平衡の異常を是正する目的で使用されます。
最も広く行われている急性血液浄化療法は慢性腎不全患者さんに対する血液透析療法です。
その他の病状
急性腎不全と直接関係しない急性疾患の病因物質や液性因子の除去目的で使用されます。
具体的には、多臓器不全、敗血症、急性循環不全、急性薬物中毒などが挙げられます。