腎不全(急性腎不全、慢性腎不全)についてや腎不全の症状、人工透析(腹膜透析、血液透析)などの治療法についてご紹介しています。
腎不全とは
腎不全とは、腎臓の機能が低下し、老廃物の排泄などが正常に行えない状態をいいます。
腎不全には急性腎不全と慢性腎不全があります。
慢性腎不全
慢性の腎臓病が徐々に悪化して腎臓の働きが正常の30%以下に低下した状態。
慢性腎不全を治す有効な治療法はありません。
慢性腎不全が進行すると、腎臓の機能は極度に低下するため、人工透析か腎臓移植が必要になります。
腎不全(腎臓病)の症状
腎不全(腎臓病)の症状として、疲労感、食欲不振、吐き気、むくみ、血圧の上昇、たんぱく尿・血尿などが挙げられます。
軽度では尿量が増え、特に夜間の尿量が増加します。
さらに腎不全が進行すると、尿が作れなくなり、尿量は減少します。
これらは定期的な健康診断で早期に見つけられる場合があるので健康診断は忘れずに受診しましょう。
腎不全の治療:人工透析(腹膜透析・血液透析)
正常に動かなくなった腎臓の代わりに老廃物の除去や水分調整を行うのが、人工透析です。
人工透析には腹膜透析・血液透析の2種類があります。
腹膜透析
半透膜である腹膜を利用する透析で、自宅や職場で治療が行えます。その際、腹膜にカテーテルを入れる手術が必要となります。
腹腔に植え込んだカテーテルを通して透析液を腹腔内に注入し、約5~6時間ためておいた後排液します。この操作を1日に3~5回繰り返して行います。
また、専用の機械を用いて夜間帯のみ行う方法もあります。
血液透析
通常、医療機関で行います。週3回程度の通院、1回4時間程度の治療を受けます。
動脈と静脈をつないで静脈へ多くの血液を送る「シャント」を作る手術を受け、そこへ機械を接続して老廃物などを取り除きます。
この治療を受けられる施設が少ないのが青森県の現状といえます。
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腎不全の治療:腎移植
慢性腎不全の唯一の根治的治療です。手術を行えば免疫抑制剤を飲む以外は普通の人と同じように生活することができます。
日本臓器移植ネットワークに登録して亡くなられた方から腎臓を提供していただく「献腎臓移植」、もしくは6親等内の親族から提供していただく「生体腎臓移植」があります。
腹腔鏡などの機器を使って傷口を小さく、負担を少なくする手術方法も出てきました。